脳が混乱する前に!演奏を整理する"俯瞰"のススメ

前回に引き続き、
手足をバラバラに動かす超重要なコツ
についてご紹介します!


前回の記事では
手足をバラバラに動かすための
効率的な楽器練習法をお届けしましたね。


今回はさらに重要なポイントをお伝えします!


その重要なポイントとは
【演奏を俯瞰する力】です。


「俯瞰する」とはどういうことか?

俯瞰とは、
目の前の動作だけに集中するのではなく、
演奏全体を“上から眺めるように”意識すること。


たとえば、
ピアノで右手がメロディ、左手が伴奏を弾いているとき、
どちらかに意識が偏るともう一方が崩れてしまいます。


でも、両方を“全体の流れ”として捉えることで、
脳が動作を整理しやすくなるんです。


これはまるで、交通整理のようなもの。
個々の車(動作)に気を取られるのではなく、
交差点全体の流れを見て判断するような感覚です。


【「脳の視点切り替え」が同時動作を可能にする】


演奏を俯瞰することで、
脳は“個別の動作”ではなく
“全体の構造”を認識し始めます。

すると、動作が「バラバラな作業」ではなく
「ひとつのまとまり」として処理されるようになり、
同時に動かすことが自然になっていくのです。


これは、スポーツやダンスでも同じ。
初心者は一つひとつの動きに意識が向きますが、
上達すると「全体の流れ」を感じながら
動けるようになりますよね。


俯瞰する力は、
意識と練習で育てることができます。
以下のステップを試してみてください:


① 動作を分解して理解する
 まずは各パートの役割を明確に。
 右手は何をしている?左手は?足は?
 と整理します。

② 全体の流れをイメージする
 譜面やリズムを見ながら、
 「この演奏はどういう構造になっているか?」を
 考えてみましょう。

③ ゆっくり通して演奏しながら“全体”を意識する
 テンポを落として、各動作を同時に行いながら、
 全体のバランスを感じる練習をします。

④ 録音して聴き返す
 自分の演奏を客観的に聴くことで、
 どこに偏りがあるか、どこが自然にできているか
 が見えてきます。


「同時に動かせない…」という悩みは、
誰もが通る道。


でも、演奏を俯瞰する視点を持つことで、
脳の処理が変わり、驚くほどスムーズに
動けるようになります。


演奏は“手先の技術”だけでなく、
“意識の使い方”でも変わるんです。

ぜひ、あなたの演奏にも「俯瞰の視点」を
取り入れてみてくださいね!


それではまた〜♪