曲のテンポに合わせられない...、私が実感した“ゆっくり練習”の効果

どう頑張っても
曲のテンポに合わせられない...
とお困りではありませんか??



楽器を続けていると、
テンポと向き合わざるをえない時がくるものです。


例えば、こんな経験をしたことはありませんか?

- メトロノームに合わせようと
 必死になったのに、逆にズレていってしまう
- 速い部分で指が追いつかず、
 音が途切れ途切れになってしまう
- 「テンポを守らなきゃ」と意識するほど
 演奏がぎこちなくなる


これは決して珍しいことではありません。
私自身も、まさに同じ失敗を
これまで何度も繰り返してきましたから。。

私は以前、速いテンポに慣れようとして、
無理やりテンポ通りに繰り返し練習していた
時期がありました。


ところが、やればやるほど

・次第にテンポに追いつけなくなって
・実は1音1音がきちんんと鳴っていないことに気づき
・しまいには指や手首が痛くなって練習そのものが嫌になる

といった状態に...


そしてなにより、
全く音楽的ではなかった。。

「テンポを守る」ことだけに必死になり、
音楽の流れや表現は完全に置き去りに
なってしまっていたのです。


そんなとき、ふと立ち止まって
「ゆっくりなら弾けるんだっけ?」と

テンポを極端に落として弾いてみると、
これがまた驚いたことに、
思っていたほど正確に弾けなかった。笑


そこではじめて気がついたのです。

【テンポ通りに速く弾くこと以前に、
 ゆっくりでも確実に弾けることを
 第一に目指すべきだった】



それ以来、
速く弾けるようにならなきゃ
と焦る思いを無理やり抑えつつ


練習のやり方を【ゆっくり練習法】
変えることにしたんです。


私が効果を感じた方法を
3つのステップで紹介します。


ステップ1:テンポを外して練習

 まずはメトロノームを止めて、
 止まらずに確実に弾ききることを
 意識して練習します。

 どうしても間違ってしまう場合は
 間違わない範囲でさらにゆっくり弾いて
 音の響きを味わうようにしてみるとよいです。


ステップ2:ゆっくりメトロノームと合わせる

 次に、通常のテンポの半分や
 3分の2くらいの速さで
 メトロノームを鳴らして、

 焦らず、拍を感じながら
 音を確実につなげる練習をします。

 最初からメトロノームに合わせにいかず、
 自分の体にテンポをしっかり染み込ませてから
 弾き始めることが肝心です。


ステップ3:徐々にテンポを上げていく

 徐々にテンポを上げていき
 最終的には曲の指定テンポで通してみます。

 このときも「速さを追いかける」のではなく
 「流れを楽しむ」意識を大切に。


この3ステップを繰り返すことで、
無理なくテンポを体に
馴染ませることができます。


まずはゆっくり確実に弾いて
正しい動きを体に覚えさせる

そのうえで少しずつテンポを
上げていく


すると不思議なことに、
テンポが速くなっても崩れにくくなり、
音楽の流れが戻ってきますよ。


これは、テンポに合わせるのではなく
【テンポを支配できる感覚】
と言ってもよいでしょう。


大切なのは、テンポを追いかけるよりも、
音楽の流れを感じながら正確に弾くこと。


ぜひ参考にしてみてくださいね。

それではまた〜♪